「技術・人文知識・国際業務」ビザは、就労ビザのうち、最もポピュラーな在留資格の一つです。
名称が長いため、略して「技人国」と呼ばれることも多いです。
3つの要素があることからもわかるように、大きくわけて3種類の区分があります。
技術・・・いわゆる理系のお仕事
人文知識・・・いわゆる文系のお仕事
国際業務・・・翻訳・通訳・語学教室の講師など
もともとこの3つを分けていた時代もありましたが、カンタンに区分できない職種が増えたこともあってか、今では1つの扱いとなっています。
「大学や専門学校で得た知識を生かした職種であること」
ひとことで言えば、こうなります。
しかし、このビザは、対象となる業種が広いため、なかなかイメージが湧きにくいです。
もう少し具体的にいいますと
当てはまる職種:一般的に大卒などの学歴がないと就職できない企業の総合職(文系)。システムエンジニア(理系)。ホワイトカラー。
当てはまらない職種:単純作業、肉体労働がメインのお仕事(工場のラインで働く工員。建設現場の職人など)。ブルーカラー。
基本的な理解はこれで良いのですが、この当てはまる場合と当てはまらない場合が混在した業種・職種があり、判断に迷うこともあるでしょう。
例えば、建設業の会社であれば、設計などの技術者もしてほしいが、現場でも仕事をしてもらいたいと思われることもあると思います。この場合、このビザに当てはまるかどうかは、どの作業が一番多いか、を軸に考えることができます。
基本は現場仕事だが、設計の仕事も追いつかないので時折手伝ってもらう→☓
設計メインだが、時折現場も手伝ってもらう→技人国の可能性あり
となります。
判断に迷われる場合は、専門家にご相談ください。
春野行政書士事務所 代表 春野