技能実習の中でも期待の「介護」の未来

技能実習生のとっての、日本の魅力とは?

1993年に技能実習制度が開始してから、約30年。

数ある職種の中でも、近年大きく期待されているのが、「介護」です。

「給料や待遇なら日本より韓国、豪が上」 介護福祉士に合格した元技能実習生が指摘 外国人労働者受け入れで必要な支援とは

しかし、実際の現場での定着の観点からすると、日本の受入側も当の実習生側からも、まだまだというのが現実のようです。

 

日本語の壁

日本の介護人材不足は、すでに広く知られています。
特に、団塊の世代に介護が求められるようになる近い将来の、介護人材不足は、日本の大きな問題です。

そこで、なんとか外国人の力を借りようと、在留資格「介護」「技能実習」、そして「特定技能」など様々なビザが整備されてきました。

介護は何といっても、介護を受ける側とのコミュニケーションが必須ですから、「日本語力」が大きく問われます。言葉が通じなければ、仕事にならないというのが現状です。

前述のビザを付与する要件としても、日本語能力が挙げられています。

そして、最終的には、介護福祉士試験に合格して、介護福祉士として日本に定住もしくは永住するのが、到達目標になります。

介護福祉士試験は、日本語のみで実施されており、相当の日本語能力(N2以上)が求められます。

外国人にとって、いかに高い頂であるか、想像に難くありませんね。

日本の経済状況の壁

このニュース記事でも触れられていますように、日本経済の未来が明るくないようにみられていることから、”出稼ぎ”相手国としての日本の相対的な魅力は小さくなっていると言われています。

韓国やオーストラリアで働くほうが、実入りがいいのです。

お金だけが行き先を決定づけるわけではないでしょうが、外すことができない要因になっているのは間違いありません。

円安、賃金安、介護という職種がもつ仕事の難しさ。

これからも外国人に選んでもらえる日本であり続けるのは相当難しそうですね。

春野行政書士事務所

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