移民時代の幕開け?
特定技能というビザが創設されて、早4年ですが、そのほぼすべてのケースは特定技能1号についてでした。
特定技能1号は、最大でも5年までとされています。
そして、この1号を終え、5年間の働きにより、その技能が高水準になった外国人は、特定技能2号に移行することができます。
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すでに、建設と造船業界では、特定技能の2号が認められていましたが、それ以外の産業分野では、そうではありませんでした。
特定技能2号の大きな魅力は、○在留に期限がないこと、○家族を日本に呼べること ○永住ビザを申請できるようになること、などが挙げられます。
つまり、労働力不足を補うために日本で働いてくれる外国人に、日本に定住もしくは永住する道が開かれたことになり、これは移民を受け入れることにほかならないと言えそうです。
1号から2号に移行するための条件
どのような要件を満たせば、それぞれの産業分野で、2号への移行が認められるかというのは、まだこれからですが、少なくとも、特定技能1号をこなしただけでは、不十分であるとみなされる可能性が高いと言えます。
そもそも、特定技能1号も、その分野での経験がゼロであるときには取得できず、その業種の技能と日本語が一定の水準にある場合のみ、です。
となれば、特定技能2号には、さらにもう一段階高く、熟練した技能・技術が求められることは明らかでしょう。
現在、14万人ほど特定技能1号の外国人の方がおられますが、そのうちの何割が2号に移行できるのか?
今後の推移から目が離せないですね。
春野行政書士事務所