行政書士の春野です。
当事務所では、日本にお住まいの外国人のための在留資格手続きを扱っております。
在留資格の手続きは、行政書士が扱う「お役所に提出する書類」の内、代表的なものです。
しかし、お役所に提出する書類、お役所が発行する書類の取り付けを必要とするのは、日本人も同じです。
中でも、海外に在住する日本人が日本の公的書類を取り付ける際、「誰に頼ったらいいか分からない」となることもあります。
そんなとき、お力になれるのが、われわれ「行政書士」でもあります。
お役にたてるシチュエーション
「行政書士という国家資格があることは知っている。でも何をしている人か知らない」
日本人のほとんどが、こんな印象です、笑。
小難しい定義はさておき、ざっくりこのように理解してください。
行政書士:役所に提出するべき書類を代わりにつくってくれる人。役所の書類を取り付けてくれる人。
具体例をあげれば、自動車の車庫証明や登録、様々な営業許可の申請代行、相続や遺言書の作成のサポート、などです。
個人の方であれば、ご自身で済ませることのできる手続きも多いため、行政書士に”わざわざ”頼んだことがない、というのが実情でしょう。
さて、本題です。
海外在住の日本人の方が、行政書士を活用できるパターンをあげます。
パターン① 戸籍など公的書類を取り付けたい!
海外在住をされている方が、時折必要になるのが、戸籍謄本などの公的書類を取り付けなければならないとき、です。
日本に、気軽に頼める家族や親類がいるなら別として、そのようなつながりがもうないという方もおられることでしょう。
「誰かに頼まなければいけないけど、どうしたらいいのかな」
行政書士は、普段からこのような書類の扱いやその中身の確認に慣れていることはもちろん、お役所とのコミュニケーションにも長けていますので、取り付けを依頼する相手としては、まさにうってつけの存在です。
また行政書士には、高度な守秘義務も課せられていますので、この意味でも安心して任せることができます。
パターン② 逆海外旅行保険に入りたい!
海外在住の日本人が困るシチュエーションは他にもあります。
それは、日本に一時帰国するとき(一ヶ月以上、日本に滞在したいとき)に加入する際の、「逆海外旅行保険」です。
日本に滞在中は、社会保険加入なしですから、何かがあったときに備えて加入したいと思われるのは当然。
この要望に応えるのが、「逆海外旅行保険」です。
※ 詳しくは、コチラ(外部リンク)をご覧ください。
でも、これに加入するには、日本へ帰国する前、でないとだめなのです。そして加入するには、日本在住者が保険の契約者となり、その方が保険料を払い込む必要があるんですね。
パターン①と似た点ですが、すでに日本に親類縁者がいない方であれば、そもそも加入すらできない、という状況もあり得るわけです。
そのようなお困りがあれば、ぜひご相談いただければと思います。
民間保険の加入は、行政書士が専門とする公的書類手続きと直接の関係はありません。
しかし、「公共性」の高い手続きであることにかわりはなく、行政書士業との親和性が高いです(少し意味合いが異なりますが、弊所では、自賠責保険の請求を数多く取り扱っています)。
そもそもですが、そのほかの資格者も含め、行政書士以外に、これを頼める職業の方も考えつかないのではないでしょうか。
当事務所では、海外在住日本人の方にかわり、逆海外旅行保険の加入のお手伝いも積極的にさせていただいております。
日本国内での手続きの相談はまず行政書士に!
ここでは、2つのシチュエーションのみに絞って、書きました。しかし、これら以外にも、「この面倒な作業は誰に頼んだらいいのか」と頭を悩ませることもおありかもしれません。
行政書士は、「身近な街の法律家」とも呼ばれています。
日本を離れて長くなる海外在住日本人。そのような方が日本での手続きに結びつけて考えていただきたいのが行政書士です。
万一、それが行政書士の守備範囲外の手続きであったとしても、その行政書士の周りには、他の法律資格者がいるものです。
適宜、別の専門家を紹介してくれることでしょう。
海外在住の日本人のかたも、「手続きで困ったなら、まずは行政書士に」
とおぼえてくだされば、幸いです。
春野行政書士事務所 行政書士 春野